脳梗塞・心筋梗塞の完全予防法

頚動脈エコーでは脳梗塞を予防できない:35歳で脳梗塞・その血管エコー

最近は30代で脳梗塞・心筋梗塞になる若者が増えています。
原因はあきらかです。食習慣の欧米化でしょう・・・。

2011年9月・・35歳の時(7年前)に車の運転中に脳梗塞になって・・左半身麻痺のために半年も入院した病歴のある若者が受診されました。

入院中は脳梗塞の原因は不明とのことでした。高血圧(-)糖尿病(-)

若年者の脳梗塞の原因には、心房の中隔に穴が開く奇形や肺の動脈の奇形のために、血栓が肺でトラップされずに脳動脈へ流れてしまう脳塞栓症などの診断が難しい場合もありますが、多くは脳動脈壁のプラークが原因です。

この方は(35歳時)営業職で外食も多く、もとより肉と揚げ物が大好きでアルコールも多く、脳梗塞は必然の結果であり時間の問題だったと思います。

脳梗塞になったのは7年前ですが、右鎖骨下動脈の起始部に3.1mmの石灰化したプラークがみられます。プラークのトップが石灰化し、その上にソフトプラークが乗っかっていないので、今のプラークよりも肥厚していた可能性があります。つまり脳梗塞時のS-max=3.1〜3.3mm程度だったとおもわれます。

S-max=3.1mmは男性では100歳の平均に相当し、脳梗塞・心筋梗塞のリスクレベル(前述)=3 になります。
血液サラサラ薬が必要なレベルだったのです。

頚動脈エコーですが・・・・
総頚動脈は全くの正常範囲の0.5〜0.6mmしかありません。
分岐部でさえC-max=1.4mm・・これは男性の45歳に相当する厚さですが、脳梗塞の予知は困難です。

脳梗塞の予知はMRIでも困難な例が多いのです。・・前項で立証済み・・(参照1)(参照2)(参照3)(参照4

また、頸動脈エコー検査結果で、決して安心してはいけません。
頸動脈エコー検査だけでは身体全体の動脈硬化の所見(プラーク)の見落としの確率がかなり高いのです。(参照5

頸動脈にプラークが沢山溜まっているので脳梗塞になりやすい・・と単純に考えがちですが、事実は頸動脈のプラーク肥厚の程度と脳梗塞の発生率との明らかな関係は無いのです。(参照6

多くの若者を助けられる潜在能力を秘めているこの8カ所の血管エコーがなぜ広まらないのでしょう??・

私のアピール不足が最も大きいかもしれませんが・・・・

1)短時間で8カ所を正確に記録・保存する技術が難しい・・確かに!
2)頚動脈エコーだけでも8カ所の血管エコーして時間を費やしても料金は同じ
つまり、詳しく見れば見るほど時間がかかり損になる・・・確かです!
時間がかかるので、後の患者さんからクレームがつく・・・なるほど!
3)頚動脈エコーの今あるガイドライン通りに動く・・・正しい行動です!
**アリが餌に行列をなして並んで忙しく移動していますが、その横にさらに美味しい食べ物を置いてもしばらくは寄りつきません。・・そんな感じかも・・
4)プラークを見つけたときにどうしていいか判らない・・・・そうかも!

これらの点を踏まえて、残された時間でエビデンスを一つ一つ積み重ねて世の中をいい方向へ向かわせたいと思います。

頸動脈エコー、頸動脈プラークについて、もっと具体的に最新の情報を詳しく知りたい方は(参照7)をご覧下さい。-2013年4月29日現在-

 

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