脳梗塞・心筋梗塞の予防法

脳梗塞・心筋梗塞・大腸ガン・前立腺ガンになりやすい県別ランキングと食べ物の関係

脳梗塞(脳卒中の大部分)・心筋梗塞・認知症を起こす動脈硬化(血管プラーク肥厚)の主原因は、塩・喫煙ではありません。

食の好みと頸動脈などのプラークとの関係を調査した結果をご覧下さい。

C-max=頸動脈のプラーク(mm) S-max=右鎖骨下動脈のプラーク(mm)
F-max=大腿動脈のプラーク(mm) A-max=腹部大動脈のプラーク(mm)
T-max=C-max+S-max+F-max+A-max (mm)です。

結果

1) 血管プラークが厚くなる(動脈硬化が進行する)原因の主な食品は次の通りでした。

第1位=アルコール多飲
第2位=揚げ物・油炒め
第3位=肉の脂身
第4位=砂糖(糖類)

2)最も血管の脂汚れ(プラーク)が少ない人は、“揚げ物を嫌いな人達”でした。また、揚げ物を好きな人ほどプラークは堆積していました。

3)A1cは上記の食品に比べて、プラークを左右する因子ではないことが判明しました。

考察:あるテレビ番組で、糖尿病が少ない県・・第1位=高知県・・と。
別の日に-----------寝たきり状態の人が多い県・・第1位=高知県・・と。

初めの放送では、糖尿病が少ない高知県民の食習慣を褒めていましたが、本当にそれでいいのでしょうか?

人を不幸(寝たきり)にさせている真犯人は、高知県の場合は主にアルコール多飲だと思いますが、多飲する県でも糖尿病は少ないのですね・・。
そういえばアルコール性の肝硬変でも意外に糖尿病は少ないのです。

目先のA1cの数値・体重だけで安心して多飲すると肝硬変・肝ガン・心筋梗塞・脳梗塞・認知症・寝たきり状態・・になりますよ・

4)プラークを悪化させる食品を多く食べていても、A1c上昇(糖尿病)・肥満にはなりません。
(A1c低下、肥満解消しても食べ方で脳梗塞・心筋梗塞の危険性は高まる)

それでは、血管エコーとその経過観察で動脈硬化の犯人(主な原因)と特定された食品の、県別での消費量ランキング:砂糖・アルコール・豚肉・牛肉・餃子・牛乳と、

脳梗塞・心筋梗塞・大腸ガン・前立腺ガン・大動脈瘤破裂および解離・の県別死亡率ランキング(疫学調査)・・、との関係は?・・を呈示します

・・・・・驚きの結果です!・・・・・

事実だけを呈示しますので、各自で自由に解釈をお願い致します。

注釈:47都道府県ありますので、矢印1本で約1/5の確率です。10位までのランキング同士で2本の矢印が一致する確率は1/25となり、大いに関係有り。3本一致なら1/125の確率。つまり、確実な関連有りと見なされます。

心筋梗塞:女性なりやすい県

心筋梗塞:女性なりにくい県

心筋梗塞:男性なりやすい県

心筋梗塞:男性なりにくい県

脳梗塞:女性なりやすい県

脳梗塞:女性なりにくい県

脳梗塞:男性なりやすい県

脳梗塞:男性なりにくい県

大動脈瘤・解離:女性なりやすい県

大動脈瘤・解離:女性なりにくい県

大動脈瘤・解離:男性なりやすい県

大動脈瘤・解離:男性なりにくい県

前立腺ガンなりやすい県

前立腺ガンなりにくい県

大腸ガン:女性なりやすい県

大腸ガン:女性なりにくい県

大腸ガン:男性なりやすい県

大腸ガン:男性なりにくい県

不慮の事故死:女性多い県

不慮の事故死:女性少ない県

食塩消費量(塩分摂取量)多い県

食塩消費量(塩分摂取量)少ない県

喫煙率:女性高い県は

喫煙率:女性低い県は

喫煙率:男性高い県は

喫煙率:男性低い県は

心筋梗塞:女性多い県は喫煙率が高い?

心筋梗塞:男性多い県は喫煙率が高い?

これらの事実関係を知り得た後も、肉の脂(脂汁・ミンチ肉)や油使用調理食品、アルコール、などを制限しない「糖質制限食」を続けたり、人に勧めたりする気分になれますか? もし、既に知人・友人・家族に今流行の糖質制限食を勧めた後ならば、この事実関係を早く知らせてあげましょう。・・・・・脳梗塞・心筋梗塞・認知症になる前に・・・

・・・・人命に関わりますので追伸・・・・・・・・・・・・・

今流行の「糖質制限食」を信じて続けている方々へ

糖質制限食が危険であるという長期の疫学調査が出てからでは遅いのです。血管プラーク観察法で、今流行の糖質制限食が危険であるという結論は冒頭の表をご覧いただければ勝負有りです。どんな疫学調査結果が出てもこの結論は変わりません。

プラークを正確に測定し、食習慣アンケートで具体的に食品を調査して得られた結論だからです。

より高い所から飛び降りたら、高い所の人ほど死亡率が高いのはニュートン物理学的に当たり前ですし、 台所の配水管が詰まる家庭は、配水管の汚れ具合がひどい家庭の管から先に詰まります。

血管の脂汚れがひどい人の血管から順に詰まる(汚れの進行が一定の場合)のは物理学的に正しいのですから、医学(疫学調査)で確認する必要は全くありません。

例えば、8ヶ所の血管エコーを行って、レベル4の人をそのまま何もせずに観察できるでしょうか?血液サラサラ薬を考慮して食習慣の改善の指導を行うはずです。

--疫学調査とはこのような情報を人に与えずに、どの人が倒れるかを見る(フォローする)研究なのです。軽々しく、「糖質制限食」の長期的な疫学調査が出ていないとか、結論が出ていないとか・・などと話して欲しくありません。--長期の疫学調査には数え切れないほどの、倒れなくてもいいはずの・・不幸にならなくてもいいはずの・・そういう犠牲者が必要なのです。

実は、8カ所の血管プラーク観察法は新しい文明なのです。例えば“天気予報での人工衛星の使用”は新しい文明の利器として必要不可欠ですね。

疫学調査に頼らざるを得ない今の医学は、人工衛星を持たないで天気予報をやっている国と同じ状況なのです。

動脈硬化に関する限りでは、血管プラーク観察法の結果があれば、長期の疫学調査結果を待つ必要はないのです。

最近、親より先に脳梗塞・心筋梗塞になる若者が増えています。

最近、若いバスの運転手で、健診もちゃんと受けているのに運転中に心筋梗塞・大動脈瘤疾患などで突然死する事例が現実に発生しています。

これはバスだからニュースになっているのであって、氷山の一角の出来事に違いありません。

現在の健診では、心筋梗塞・大動脈瘤破裂や解離を予見することは不可能です。脳梗塞も同様です。

若くても、肥満でなくても,糖尿病でなくても、タバコを吸わなくても、LDLが高くなくても、血圧が高くなくても、運動をよくしていても、健診で異常が無くても、頭部MRIで異常が無くても、頸動脈プラークを指摘されないでも、塩分の少ない食習慣でも、野菜を多く摂取していても・・・

冒頭で示した結果に照らして、今までの食べ方に心当たりのある方は・・・

8カ所の血管エコーによる診察をお受け下さい。

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