脳梗塞・心筋梗塞の完全予防法

バス事故がなぜ起こるのでしょう・・それは血管プラークが原因では・・?

最近痛ましいバス事故がありました。運転手の年齢は65歳・・・脳梗塞や一過性脳虚血発作:TIA・心筋梗塞の可能性も視野にいれて、原因究明して頂きたいですね。

まず、運転中の異変に関して・・50歳女性の実例を呈示します。
2006年6月 胸の圧迫感+  月に2-3回あり

2015年5月 朝9時頃・・運転中に急に頭がボーとなって・・路肩に停車させ休む。
ボーとなったのは・・・ほんの2〜3分。 以降は症状なく・・・2010年頃から睡眠時無呼吸:いびき++&SASになったのを自覚していたので・・そのためかと思い特に気にすることもなかった。(SASもプラークが関与:サイト別ページに記載)

2016年1月 たまたま健診で肝機能チェックされたので肝臓精査目的で当院受診。
ついでに血管エコーも希望。

下図は初診時の血管エコー写真です。

食の好み:甘い物が好き&朝食は食パンにジャムや野菜-20年間 魚:大好き
野菜:好き 肉:普通 揚げ物:普通 アルコール(-)、たばこ(-)

右鎖骨下動脈のみに3.82mmのプラーク肥厚を認め、いつ脳梗塞になってもおかしくない状態であり、「頭がボーとして」の症状は、「一過性脳虚血発作:TIA」の症状であることが判明。(1年前の健診では血圧正常・・LDL=143 TG=57 HDL=60 BW=44.9Kg)

頸動脈のプラークは全く問題ないレベルですので、この方が8ヶ月前に脳のMRIやMRAを受けられたとしても所見は認められないことでしょう。

酒を飲まず、たばこも喫煙せず、高血圧もなく、肥満でもなく・・・SASや胸の圧迫感の既往、甘党・、いびき・・これだけでも・・心筋梗塞・脳梗塞の資格充分です。

SASは脳の血管がプラークで細くなり・・それによる低酸素を補うための生理現象でもあります。「いびき」も血管プラーク(動脈硬化)の初期症状です。

右鎖骨下動脈の観察の重要性に関して「頸動脈エコーでは脳梗塞を予防出来ない」で検索下さい。

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思えば・・2000年5月14日 62歳の小渕恵三 元総理も 記者会見中に・・おそらく「頭がボーとして」・・でしょう・・しばらく言葉が出なかった・・・のですが、その日の夕刻前に「脳梗塞」で永眠されました。

2016年1月20日 観光バスが中央分離帯に衝突する事故・・・58歳の運転手は・・「頭がボーとしていた」との趣旨の話しをしているとのこと。一過性の脳虚血発作:TIAも考えられます。

小渕総理の死から16年・・世の中の人々の血管は・・食習慣の欧米化により・・プラークで汚れ放題です。・・・ですから・・脳梗塞・TIA・心筋梗塞などによる交通事故、が益々増えることでしょう。


現在の20歳〜89歳の人々の・・血管の汚れ状態を年代別に集計しました。

対象の方々は、まだ・・・脳梗塞・心筋梗塞・隠れ脳梗塞・冠動脈ステント留置術・冠動脈バイパス術などとは・・今まで縁がなかった人達の3919人です・・・「自分では元気で健康」のつもりの人達を・・「8ヶ所の血管エコー」で調査しました。

結果は・・・「犬も歩けば・・ぼー・・に当たる」状態なのです。

男性1639人で検討:
1)40代では31.0%の方が極めて危険なレベル3〜4の状態。血液サラサラ薬が必須。
2)50代では54.0%の方が極めて危険なレベル3〜4の状態。同上。
3)60代では72.9%の方が極めて危険なレベル3〜4の状態。同上。
4)70代では75.4%の方が極めて危険なレベル3〜4の状態。同上。
5)80代では85.3%の方が極めて危険なレベル3〜4の状態。同上。

受診時に予防的に血液サラサラ薬を服用されている方も含まれていますが、この事実をどのように受け止めて対処したらいいのでしょう・・・。

8カ所の血管エコーを行い、エパデールS(900)2,2xなどの副作用が極めて少ないEPA製剤を・・・中性脂肪を下げる目的・・などではなく・・穏やかな抗血小板剤(血液サラサラ薬)として処方し・・「RAP食」でプラーク改善に努める・・・これが・・救われる唯一無二の方策なのですが・・。

バス会社などでは・・
私が経営者なら・EPA1800mg/日 を男性運転手の45歳以上・女性運転手の50歳以上全員に服用させます。
もちろん薬の適応の範囲内ですが・・適応がない場合も・・医師の意見を聞いて・・会社と自己負担でEPA(薬局でも買えます)を配布します。 さらに・・できるだけ「RAP食」の指導・教育を行います。

会社の従業員は、大切な人的・知的財産ですから、突然の人的・知的財産消失のリスクを考えれば・・必要な投資ではないでしょうか。

また、将来必ずやって来る・・お客様や会社に不幸をもたらすという最悪の事態も未然に回避出来るでしょう。

女性2280人で検討:
1)40代では12.9%の方が極めて危険なレベル3〜4の状態。血液サラサラ薬が必須。
2)50代では23.2%の方が極めて危険なレベル3〜4の状態。同上。
3)60代では41.5%の方が極めて危険なレベル3〜4の状態。同上。
4)70代では64.7%の方が極めて危険なレベル3〜4の状態。同上。
5)80代では80.3%の方が極めて危険なレベル3〜4の状態。同上。

バスやタクシーの運転手には、女性を大いに採用すべきではないでしょうか。安全性は2倍以上に向上するはずです。

命を預かる仕事の人で・・60歳以上でしたら・・ぜひ当院へおいでください。
健康診断やMRI・MRAで安心してはいけません。

家族を乗せて・・高速道路をドライブ・・・ご自分やご家族は安全でしょうか?

TIAや脳梗塞で・・園児や学童の列へ突っ込まないと・・断言出来ますか?

2016年2月1日 記載

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