脳梗塞・心筋梗塞の完全予防法

動脈硬化による一過性全健忘と思われる1例。“物忘れ外来”の前に血管プラーク検査を。

過去に「心療内科」や「神経内科」へ紹介された既往のある人・・・実は・・動脈硬化(プラーク)による脳血流障害による・・一過性全健忘の症状と思われた症例を呈示します。
プラーク退縮に伴って、全ての症状が消失しました。プラークを治せれば・・ですが、「心療内科」・「神経内科」へ通院中の方の何%かは、RAP食で体調が改善するでしょう。

症例:血管性認知症の可能性を知人に指摘されて当院へ受診した 77歳の女性。
プラーク退縮の治療で、全ての神経症状が消失し、心房細動や全健忘の再発なし。

家族歴:姉 85歳で脳梗塞:半身麻痺・・86歳 施設入所中。
    夫 64歳で心筋梗塞(バイパスOP)…要介護だった:78歳で他界

現在までの病歴:

2009年11月 72歳時、ご主人(64歳で心筋梗塞:冠動脈バイパス手術)の介護中に、夜間に動悸+にて救急搬送・・心房細動の診断・・利尿剤の点滴など・・内服なし。
2010年11月ご主人が他界後・・・気分不良が続き、夜間の動悸:頻脈で救急搬送・・・心房細動+・・ストレスが原因だろう・・、「心療内科」へ紹介され・・眠剤服用開始
2014年5月 「カレーを作ってみんなで食べたが、誰が作ったか判らず、食べたのかも判らなかった」 「何度も同じことを聞いていた」その日は半日、“頭がボー”としていた。4日後に総合病院へ受診すると、総合病院の「神経内科」へ案内され、MRI(脳)では異常なしと言われた。特に指導はなかった。

2014年11月 体調不良が持続するために・・当院受診
<主訴>“朝のふらつき”+、“足の冷感”+、“寝付きが悪い”+、“気分不良”+
    問診から半年前の記憶障害は「一過性全健忘」症状が疑われた。
<8カ所の血管エコー>
A-max=2.05mm  F-max=1.38mm S-max=3.94mm C-max=2.37mm T-max=9.74mm
脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4(0〜4)
<採血データ他>LDL=183 TG=131 HDL=54  BMI=18.0(痩せ型)
      食習慣点数=119 野菜大好き 肉・甘い物・揚げ物=普通 運動=良くしている
<治療>:RAP食+抗血小板剤など (スタチン剤:不使用・・これは重要事項 動脈硬化の未来塾 68)スタチン製剤でLDLを下げる・52)動脈硬化の治療にスタチン剤・・)

 

3年後(2017年9月)
1)プラーク退縮の経過
右総頸動脈=(2014年11月) 2.37 mm→(2017年9月)1.82 mm   プラーク退縮
右鎖骨下動脈=(2014年11月) 3.94 mm→(2017年9月)2.70 mm  プラーク退縮

2)症状の経過(→ 3年間で )

朝のふらつき+→0 足の冷感+→0 寝付き悪い+→0  気分不良+→0
動悸+→0 心房細動→再発(-) 一過性全健忘→再発(-)

コメント:

1)御両親、叔父様・叔母様に、気分不良・寝付きが悪い・動悸(不整脈や頻脈)
・一過性全健忘・・などが、“自律神経失調やストレスが原因“との診断で、「神経内科」「心療内科」へ通っている人はおられませんか? MRIや頸動脈エコーだけではなく、身体各所の血管エコーをしていただきましょう。なお、「一過性全健忘」は一過性脳虚血発作(TIA)の一つの症状と考えることも可能です。
2)高齢者の不整脈・発作性頻脈・心房細動は血管プラークが危険な状態であるとの認識が必要です。

2017年11月30日記載

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