脳梗塞・心筋梗塞の予防法

LDLは200以上でも大丈夫。「血管の詰まり」はスタチンなしのRAP食で治る。

健診でLDLが高いからと、コレステロールを下げるスタチン剤を担当医に勧められても、決して飲んではいけません。“食事で頑張ります”と、やんわりと遠慮致しましょう

狭心症や脳梗塞で治療をしていただいたDrが勧められる場合は断りにくいですが、いずれ地域の“かかりつけDr”へ紹介されますので、“かかりつけDr”に、御自身の強い希望を伝えて中止の方向でご相談ください。でも、このアドバイスはRAP食を励行する覚悟がある方だけへのアドバイスです。


“好きなものを食べ、好きなものを飲みたい” そんな人は薬でLDLを下げ、安心してお過ごし下さい。 なお、ガンや脳梗塞・心筋梗塞など・・、おそろしい病気は、足音を立てて近づいたりしないので御注意下さい


症例1

RAP食(血管エコー実例・研究 29)でLDLが高いままプラーク(血管の詰まり)が改善する事は全く普通ですのでご心配なく。上図はその内のほんの一例です。

症例1 43歳 女性

家族歴:父親:65歳で他界(心筋梗塞)
現病歴:2012年から高脂血症指摘。服薬なし。食習慣点数110点、BMI=20.5
食の好み:甘い物:好きではない、肉:普通、魚:好き、揚げ物:普通、
アルコール:ビール500ccを週に3回、またはワイン150ccを週に3回
パン食歴:週に3回程度、トースト+蜂蜜、またはサンドイッチ。
血液検査:総コレステロール=325 LDL=238 TG=158 HDL=68 L/H比=3.5

取り立てて言うほどの食歴は見あたりませんでしたが、RAP食+EPA製剤900mgx2+ビフィズス菌:微粒製剤1gx2 にて治療し、プラークを大幅に減らすことが出来ました。

LDLが200以上のまま、スタチン剤を使うことなく、プラークを普通に減らす事が出来ました。
この治療は全国どこでも行えます。

なお、プラークに関する詳細は(動脈硬化の未来塾 31)をご覧下さい。

例えば、タイムマシンに乗って6カ月前にさかのぼり、この症例にスタチン剤を処方し食習慣をそのままで、LDLを80以下に下げたとしましょう。6ヶ月後に、ここまでプラークを治せる医療機関は・・存在するでしょうか?

普通は、LDLが低下した時点で目的(動脈硬化の進行が遅くなる?)完了・・と、担当医は安心されるに違いありません。

“スタチン剤のみでプラークが短期間に短縮するなど、実際の臨床では殆ど有り得ない”ことです。このことは、現場の先生はご存じですのでお尋ねください。

だから、“プラークは治る事はない”という言い伝えが日本国中で信じられているのです。

この症例は特別な症例ではありません。プラークを治せるというインパクトは、プラークを進行させない目的でスタチン剤の使用に甘んじている現在の医学界において、文明開化に近い出来事だと思います。

今回のこのページの目的は・・
RAP食を行っても、健診などの採血でコレステロールが高く、「要精密検査」と言われ、不安状態に落ち込む人が多いために作成しました。

むしろ、LDLが100以下へ下がることの方が、頭蓋内出血のリスクが上昇しますので心配です。

 

*****(ここから先は、世の中がなぜコレステロールを怖がるようになったか、そのカラクリを社会心理学的に解析します)***********時間があればお読み下さい*****

現実には、スタチン剤を飲まない方がプラーク(動脈硬化)は改善します。
(動脈硬化の未来塾 52) (動脈硬化の未来塾 68)

スタチン剤の服用・処方はプラーク退縮目的の本来の医療にとっては逆効果なのですが、
このように言えるのは、「スタチン剤を使わずプラークを治療し、高率に多くの人のプラークを退縮させることが出来た」実績(動脈硬化の未来塾 69) (動脈硬化の未来塾 38)があるからです。

<世の中に脳梗塞・認知症・心筋梗塞が蔓延して減らない根本的な理由>

世界中で現在も支持されている「動脈硬化のメカニズム」の学説は

  1. 高血圧・高脂血症・糖尿病などの危険因子によって、
  2. 血管内皮細胞が傷害され、炎症が生じ、
  3. LDLなどが内皮下に沈着し
  4. LDLが酸化して、その酸化LDLを食べにマクロファージが沢山集まってきて
  5. マクロファージが泡沫細胞となり“呼びよせ役”となって次々にマクロファージと LDLでプラークは大きくなって・・・

これが、公に信じられている「動脈硬化のメカニズム」です。Google で検索してもトップに来ます。

<疑問点1>

この学説のどこにも動脈硬化の発症、増悪にかかわる危険因子が“食事”だとは書いてありません

ですから・・主治医が動脈硬化を治す(防止する)ために食事指導しないのです。

だから、動脈硬化症(プラーク病)つまり、心筋梗塞後・脳梗塞後でも、食事指導がないのです。脳梗塞で入院しても、おかずとして揚げ物が平然と付いてきます。
それは、動脈硬化の医学の根本となる考え(学説)が間違っているからです。

<疑問点2>

もう一つの仕掛け、学説を読めば、血液中のLDLを下げればプラークが悪化しないよね・・という考えを、専門外のDrにも医学生にも植え付けることが出来ます。
もちろん、LDLは食事で低下しにくいですから・・臨床医は薬に頼らざるをえません。

<疑問点3>

もう一つの仕掛け、高血圧の原因の主なものは“塩分“これも間違い。
でも塩分で血圧が根本的には下がらないので、薬を出すことになる。
薬で血管を広げれば、確実に血圧は低下します。
だから、脳梗塞や心筋梗塞で入院しても、食事指導は減塩や禁煙だけなのです。

備考:高血圧の減塩指導は、これも危険因子の一つとされている高血圧を治めるためなのですが、塩分が原因で高血圧・動脈硬化になるのではなく(動脈硬化の未来塾 8)主にプラークが厚くなってきて高血圧になる・・(動脈硬化の未来塾 56)、プラークが減れば血圧が下がる(動脈硬化の未来塾 62)と、私のサイトでは説明しています。

<疑問点4>

もう一つの仕掛け、この学説では、一生・・高血圧、高脂血症を薬で管理しなければ動脈硬化がドンドン進む・・・そんな風に受け取れる・・全く希望が見えない学説です。

みなさん、こんな学説が厚生労働省で採用されているのです。(海外もですが)

<<余談ですが>>

昔は多くのバラ好きのDrが普通に農薬散布していましたが、バラは農薬散布しないと育てられない・・昔のバラ好きDrは・・先輩Drにそう思い込ませられていました。1950年頃から2007年頃まで、60年近くもバラ栽培=消毒が必須 と、信じられていたのです。

バラに農薬(毒)を撒く作業を“消毒”と一般的には表現しますが・・この偽善表現の違和感に気付いた方はおられますか? 虫は毒ではありませんし、正しくは“毒散布”です

朝早く起きて・・なにげに・・やっと日が昇ってきた・・と表現しないでしょうか? 国語の表現は間違いです、太陽は動いていません。

現代の「動脈硬化学説」には、正にこのような発見困難なトリックがあります。「正確なプラークの測定&緻密な食習慣の把握&その後のプラークの変化の観察」 これがなければ絶対にこの巧妙な説のウソを見破るのは困難です。

“常識のウソを見抜く力”が必要で“本当のようなウソを放置すると企業はどんどん弱体化する”そうです。(ある起業家の話)

まさに日本が、団塊の世代が「動脈硬化学説」のおかげで動脈硬化がストップせず、ドンドン倒れています。認知症も続々です。同世代として何かをしなければ・・・。

<<余談ですが>>

 “天動説の誤り”を指摘できたのは緻密な天体観測結果でした。それには天体望遠鏡の発明が必要でした

現代の“動脈硬化学説の誤り”に気付くのにも、血管の中を顕微鏡レベルで観察できる高精度の超音波装置の開発と食生活の緻密な観察が必要でした

Rossらの動脈硬化の学説は1976年に発表、当時は血管を高精度で観察することは不可能でした。まさにその年に、リニア電子スキャンによる超音波装置が東芝より発売されたと記憶しています。Rossは晩年の1999年に「動脈硬化は炎症性疾患」と言い切っていますが、この頃も、プラークを正確に測るのは超音波専門医でも困難でした。だから、プラークの情報は参考に出来ずに学説を組み立てているはずです。

現在の私の動脈硬化理論(動脈硬化の未来塾 11)をお読みください。

<<最後に>>

世界中の誰も(?)気付いていないようですが・・
本当にRossらが唱えた学説(1976)は、人類に多大な迷惑をかけているかもしれません。
健診で、「高血圧」「高脂血症」をチェックされたら・・“動脈硬化学説の名の下に”一生薬のお世話に・・これを名付けて“動脈硬化ジャングル”  このジャングルを抜け出す道をやっと見つけ出しました。

最近、急に@@@@@@@。@@@が人間のウソを見抜くAIに進化するのを期待します。
                    それまで、残念ですが仕方ありません。

 

2018年1月22日 記載
真島消化器クリニック

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