脳梗塞・心筋梗塞の予防法

納豆や豆乳ヨーグルトの過食は動脈硬化(プラーク)を進行させるので危険。

大豆は昔から“畑の肉”と言われています。こんな賢い言葉に対して“昔の日本人はすごいな〜”と、「大豆とプラークとの関係」を調査して「科学の匂い」を痛烈に感じましたが・・

実は、“大豆は畑の肉”という言葉は明治6年(1873)年にウイーンで開催された万国博覧会で、日本や中国からの出品物の一つであった大豆が、ウイーン大学の植物学者により“畑の肉”と評価されたとする説や、出品物の大豆をドイツで成分分析し、ドイツ新聞が“畑の肉”と報道したとする説があるそうです。

私のプラークの増減の研究は、例えれば野球や、テニスやバレーなどのビデオ判定と同じで、映像や写真で判断できる研究です。ビデオ判定による事実に対しては世界中の人が納得します。

世界中が信じて疑わない健康に良いとされる大豆“畑の肉”の過食が、健康に弊害となる動脈硬化を進行させるという驚愕の事実を写真判定でご覧ください。血管プラーク観察と食品摂取の具体的な観察によってのみ明らかになった真実です。

疫学調査では今後も・・絶対に解明できない真実でしょう。

そもそも、植物の1種類に過ぎない大豆だけが、人類のためには無害で、人類の健康に貢献する・・そんなはずが・・科学的に冷静に考えれば・・ありえないことです。人がものを見るときの先入観とは本当に恐ろしいもので、冷静に納豆や豆乳ヨーグルトの成分を考えれば・・それらの過食が健康を害することに・・驚愕する方がおかしいのです。

『2022年8月8日記載:上記の文章は。2018年10月23日..記事を初掲載した日の文章そのままです。タイトルは原題では「大豆食品の過食は動脈硬化・・・」でした。その後の知見の集積により・・本例のプラーク悪化の原因は、発酵していない大豆食品が原因ではなく、大豆食品に含まれる脂質の過摂取ではなく・・発酵食品の納豆に含まれる“納豆菌”・・及び・・発酵食品である豆乳ヨーグルトの“乳酸菌”・・の・・生菌の・・過摂取が原因と判断できます。』

注)プラークとは(動脈硬化の未来塾 31))


症例1

56歳 女性 2013年9月からプラーク退縮目的で当院通院中


(写真1)


(写真2)

主訴:

  • 頸動脈狭窄症の指摘を受けた

現病歴:

  • 2013年2月頃に“頭がふわー”感で脳外科受診。頭部MRIで異常なし。
  • 2013年8月から動悸を自覚するように。
    循環器科を受診し、頸動脈プラークが進んでいる・・と指摘受け、LDL=192 TG=120 HDL=80 Cr=0.56 スタチン剤を勧められたが服用せず。ホルター心電図:異常なし。動悸は自律神経の影響だろうということで漢方薬処方されて内服した。同時に当時の当院のRAP食を参考に食事療法開始。
  • 2013年9月 当院初診 この頃には動悸が消失し漢方薬も中止。
    <8カ所の血管エコー所見>
    1. 腹部大動脈max-IMT=2.8mm
    2. 右大腿動脈max-IMT=2.1mm
    3. 左大腿動脈max-IMT=2.5mm
    4. 右鎖骨下動脈max-IMT=3.5mm
    5. 右頸動脈分岐部max-IMT=3.5mm(写真で提示)
    6. 左頸動脈分岐部max-IMT=1.9mm
    7. 右総頸動脈max-IMT=0.8mm
    8. 左総頸動脈max-IMT=1.9mm
     *:脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4 (0〜4)に評価

経過:

1)初診時に右頸動脈の縦断像も参考にして狭窄率は63.8%。このような狭窄率の場合はステント留置術や頸動脈内膜剥離術などの観血的治療も検討されるのが現代医学の標準的な医療です。でも、当時のRAP食を3年間行って3.5→2.78mmまでにプラークが退縮(写真1)。

このプラーク改善(退縮)の理由は、20代からの食習慣を細かく問診して得られる賜物なのです。悪くなった原因を個別に追求しなければプラークは改善いたしません。

20歳頃までのおやつは菓子パンで、20歳頃からの食事は基本的に洋食で、食が細く、朝食抜きの生活(おやつの菓子パンは卒業)。昼は毎日トースト1枚にバターを塗って食べていた。しかも、夜は毎日ケーキ各種を必ず1個たべていました。(頸動脈狭窄の発覚まで)

これらの食習慣をRAP食で和風に変更して写真1の結果が得られました。2014年11月の約1年後には右頸動脈max-IMTも3.5→3.18mmへ 右鎖骨下動脈max-IMT=3.2→2.25mmへプラークは順調に退縮中でした。
プラーク退縮にスタチン剤の服用は逆効果です。(動脈硬化の未来塾 52) (動脈硬化の未来塾 33) (動脈硬化の未来塾 35) (動脈硬化の未来塾 68) (動脈硬化の未来塾 77)

そして、その2年後の結果が写真1(下段)なのです。

しかし、ドラマはこれで終わりませんでした。人類の常識を覆す“驚愕の事実”が明らかになる前章に過ぎなかったのです。

2)2017年10月の再診での血管エコー(写真2上段)・・我が目を疑いたくなりました・でも・・・頸動脈プラーク肥厚は明白な事実。右頸動脈max-IMTが2.78mm→3.40mmへ、この1年間で急速に増加(写真1&2)。右鎖骨下動脈max-IMTも2014年(3年前)の2.25mmから3.76mmへ急速に肥厚しました。一時、私の頭が真っ白に・・でも大豆食品が原因では?・・と脳裏に浮かびました。 なぜなら・・・私のホームページで2014年7月には、豆乳ヨーグルト220g/日を推奨し、2017年5月から納豆を積極的に推奨した後に、多くの症例でプラーク改善のスピードが鈍化し、逆にプラークが悪化する症例の増加も感じられ、以前は夢にも思っていませんでしたが「大豆食品の過食はプラークが悪化するのでは?」との疑念を持ち始めていた矢先の出来事でした。

この症例の最近1年間の大豆食品関係の摂取状況を詳しく尋ねると・・・・驚きました・・
・毎日納豆は3パック・・(2013年までは納豆嫌いでしたが、私に勧められて食べているうちに好きになって・・)
・豆乳ヨーグルトは毎日600g
・枝豆を毎日どんぶりの容器1杯(両手に乗る程度)
・炒り大豆(100〜200g/w)100gを週に1〜2回

でも、エパデールS(900)2,2x+ラックビー微粒N,2g,2xは服用中。トコロテンも300g/日摂取中でした。いずれもプラーク退縮に貢献しているはずですが、納豆や豆乳ヨーグルトの生菌パワーの前には焼け石に水なのでしょう。

上記の大豆食品(発酵食品である納豆やヨーグルトも例外ではなく)を制限した結果・・・2018年10月には増加した右頸動脈のプラークはmax-IMT=3.40mm→1.96mmへ激しく減少(写真2下段)。
また、右鎖骨下動脈もmax-IMT=3.76mm→3.56mmへ改善していました。


結果:

  • 大豆食品(納豆・豆乳ヨーグルト・枝豆など)の過食がプラーク(動脈硬化)を明らかに肥厚させた症例を経験した。

考察:

  • 同様の大豆食品の過食によると思われるプラークの肥厚は、その視点で観察すると非常に多くの症例で経験されますが、そのごく一部を掲載中(血管エコー実例・研究  29))。最近では、大豆食品(納豆、豆乳ヨーグルト、炒り豆など)の過食を禁止した最新RAPを守れた症例のほとんどの例でプラークは退縮しています。したがって、大豆食品の過食がプラークの大きな原因の一つであることは、本症例に限らず普遍的な事実であると考えられます。本例は(血管エコー実例・研究  29))の2018年1月29日追記の「大豆とプラークとの事実関係・・実例に学ぶ」のCase1です。
  • 納豆や豆乳ヨーグルトの過食は健康を害するにも関わらず・・なぜ、大豆食品が世界の・・日本の健康食品になったのでしょう?

日本がまだ貧しかった頃の・・信頼できる究極の疫学調査があります・・・その調査で“大豆を多く食べる村では体格のいい若者が多く、長寿の人が多い”とする信頼できる疫学調査があります。

元東北帝国大学医学部公衆衛生学教授:近藤正二先生の著書「長寿村ニッポン紀行 食生活の秘密を探る」(昭和47年)に記載されている興味深い記述を抜粋して紹介します。

1)「P36-37にかけて・・米どころの長寿村は徳島県の藍園と高原です。・・有名な貧乏地帯だから・・・東北の米どころというのは短命と決まっているけれども・・この地域では・・コメは大切な売り物だから・・そして魚が毎日手に入りにくい(内陸部)・・・くだけ米や麦や大豆やイモを食べるが・・大豆をよく食べる(太文字で強調あり)』
事実1:昔の動物性タンパク質・脂質は主に魚からです。動物性脂質の摂取不足の場合は植物性脂質を多く摂取しても長寿・・つまりプラークは進行しないだろうと思われます。

2)「P135 :大豆を食べる長寿村 有芸村と鳴沢村・・・岩手県有芸村は第二次界大戦の頃の国の徴兵検査で「甲種合格」つまり、体格のいい男子を多数送り出して評判になった。しかも長寿村。ここは海抜400mの山の中。宿で、海の魚がないので山の魚でがまんしてくださいと・・お皿に2丁の豆腐が出された。・・豆腐は植物性の優良なタンパク質源で・この村では豆腐は毎日腹いっぱい食べている日常食にすぎないのでした。・・ふだんは全くと言っていいほど、魚や肉は食べません・・有芸村では動物性タンパク質の不足を、すぐれた植物性タンパク質で補っている。  P143:日本一みそを常食とする山梨県の鳴沢村・・三度三度みそを食べる(太文字で強調)・・・同じく、徴兵検査で「甲種合格」が多く、長生きの人が多い。・・富士山麓の村で、海抜900〜1100mの高地の村。魚はほとんど食べません。と言うより手に入らない。ここでは大豆のみで作ったみそ(薄味)を朝昼晩と3度たくさん食べている。味噌汁などは1食に6杯食べるなど、昼は焼きみそをおかずにするなど、毎食食べるみその量はそうとうなもの・・」

私の解説:昔から大豆といえば植物性のタンパク質が代名詞ですが、実は植物性の脂質が10%も含まれており、大豆の多食は植物性のタンパク質&植物性の脂質をたっぷり摂取できるのです。だから魚や肉を全く食べないでも徴兵検査で「甲種合格」になるのです。

“海の肉”や“陸の肉”を食べないでも“畑の肉”をたくさん食べていれば立派な体格が出来上がります。

豊かになった現代の日本人はどうでしょう?お金さえあればどんなに山の中でも魚や肉がいただけます。大豆食品が健康食品であるための正しい言い回しは、「肉も魚もほとんど食べられない状況での大豆食品は健康・長寿に欠かせない食品である」言い換えれば「肉も魚も自由に食べられる状況での大豆食品の多食・頻回食が健康に貢献するかどうかは疫学的にも十分な検討がなされていない」

食品検査機器は脂質やタンパク質の測定で、植物性か動物性かの仕分けはしません。分子構造的にはほぼ同じですから、大豆タンパクだけが植物由来だから上等だとか、大豆の脂質が健康的だとか言われますが、発酵していても、納豆の脂質は原材料からほとんど減っていません。豆乳ヨーグルトの脂質も原材料の豆乳の脂質とほぼ同じです。

発酵食品だから、多食・過食しても動脈硬化(プラーク)が進行しないと期待したのは非自然科学的だったのです。

『2022年8月8日追記:本例の場合・・逆に、納豆や豆乳ヨーグルトなどの発酵食品を多食したからこそ・・プラークが急速に進行した・・と理解すべきでした。

その理由は、生きた納豆菌や乳酸菌を多食することで、腸内細菌叢のバランスが破綻し、プラークを貪食する免疫細胞の能力が急速に低下し、プラークが処理されないで、急速にプラークが堆積したのでしょう。

もし、本症例が納豆や豆乳ヨーグルトを食べず・・豆腐や枝豆・炒り豆だけを多く食していたら・・プラークは進行しなかったのではないかと推測されます。

この推測はおそらく正しいでしょう。

なぜなら・・上記の「大豆を食べる長寿村 有芸村と鳴沢村」に重要な記述があります。

○有芸村では、大豆食品の多食といえば・・豆腐。毎日豆腐を腹一杯食べている。
しかし、・・納豆や豆乳ヨーグルトを食べているとか・・そのような記述は見当たらない。

○鳴沢村では、大豆で作った味噌による味噌汁を朝昼晩の3食も食べ、1食で6杯食べ・・、昼は焼き味噌をおかずに・・つまり、麹菌などの発酵食品である大豆味噌を・・加熱殺菌して食べている。同様に、・・納豆や豆乳ヨーグルトの記述は見当たらない。

 2018年10月、この症例の公表に際し、何か割り切れない矛盾を感じましたが・・やはり大豆の多食は問題ではなく・・・当時としては全くの想定外である・・大豆を発酵させた食品の・・生食・・がいけなかったのでしょう・・・そこで・・2022年8月 「大豆食品の・・・」のタイトルを修正いたしました。

スイスの郷土料理であるチーズフォンデュ(チーズを鍋で・・・)やラクレット(ナチュラルチーズを加熱し、とろけた部分を茹でたジャガイモにつけて・・)

イタリアのピザ・・生きた乳酸菌を加熱殺菌調理しています。   

発酵食品を頻回に多く摂取する際は・・・発酵菌を殺菌したほうがいい・・と・・・人間の知識としては存在しませんが・・・・郷土料理として伝わるのは・・本能の影響かもしれません。

ちなみに・・日本酒も・・醤油も・・“火入れ”作業にて・・出荷前に殺菌されています。・・・ここまで2022年8月8日記載』

腎臓食でタンパク質制限のカロリーの穴埋めにサラダ油、マヨネーズなどを勧める腎臓食はいかがなものでしょう・・脂質過剰によるプラークの悪化→腎機能低下が心配です。

テレビなどの放送で
「納豆は毎日2個食べましょう」これは絶対に真似してはいけません。
「青魚をつとめて食べましょう」食べ過ぎは危険です。(動脈硬化の未来塾 86))
「オリーブオイルを摂取しましょう」摂り過ぎは危険です。(動脈硬化の未来塾 54))

結論:

発酵食品である“納豆”や“豆乳ヨーグルト”の多食・過食は動脈硬化を進行させるので危険です。つまり、認知症、心不全、心筋梗塞、脳梗塞の発症を早めると考えられます。

参考までにノーベル賞の本庶 佑 先生の言葉「人が言っていることや教科書に書いてあることを全て信じてはいけない・・先入観を持たず丁寧に観察し・・・・自分で確認しなさい・・定説を覆すことで新たな世界が広がる・・」


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あとがき:(以下2022年8月8日記載)
タイトルを「大豆食品の過食・・」から「納豆・豆乳ヨーグルトの過食・・」へ修正しましたので・・「納豆」は多く摂取する方が健康にいいとする大規模な疫学調査があるけど・・との声が聞こえてきそうなので・・・

納豆を毎日1日2個、食べ続けると・・間違いなくプラークが増大する・・との私の経験をもとに・・納豆に関する・・大規模な疫学調査・・2件を先入観なく・・精査・確認致しました。

1)国立がん研究センターが中心となって、1990〜2012年までの調査に基づいて約9万人を対象に、大豆食品、発酵性大豆食品摂取量とその後の死亡リスクとの関連を調べ、その結果が2020年1月BMJに論文が発表されました。Association of soy and fermented soy product intake with total and cause specific mortality: prospective cohort study BMJ 2020; 368

結果:「 多目的コホート研究(JPHC)報告書からの抜粋」
○死因別にみると、総大豆食品、発酵性・非発酵性大豆食品、各大豆食品の摂取量はいずれもがん死亡との関連は認めませんでした。
心血管系死亡については男女共に納豆の摂取量が多いほどリスクが低下する傾向を認めました。

ただし、原著(BMJ 2020; 368)を詳細に読むと、納豆の摂取量に驚きの事実が・・・・原著によれば・・

男性 
最も納豆を少なく摂取しているグループ(第1群)(1.1〜6.6g/日)中央値2.5g/日
最も納豆を多く摂取しているグループ(第5群)(2.8〜36.3g/日)中央値16.2g/日

女性
最も納豆を少なく摂取しているグループ(第1群)(1.3〜7.9g/日)中央値3.4g/日
最も納豆を多く摂取しているグループ(第5群)(4.1-36.8g/日)中央値17.4g/日

<解説>
つまり、エビデンスとしては・・納豆は・・1日あたり0.5パック以内で摂取する限り・・・摂取しないより・・摂取する方が・・心血管イベントで死亡する確率が低下する。
(これが正しい結果の書き方ではないでしょうか)

・・というエビデンスです。 1日1個以上食べ続けたら・・心血管イベントが低下する・・と、早合点させるような記述はいかがなものでしょう。1日2個食べ続けたら危険です。

2)高山スタディ(岐阜県高山市での調査)… Dietary soy and natto intake and cardiovascular disease mortality in Japanese adults: the Takayama study. Am J Clin Nutr. 2017;105:426-31

結果:
○納豆高摂取群(摂取量が全集団の上位25%)では、低摂取群(下位25%)に比べ、心血管イベント死亡のリスクが25%有意に低下していた。(抄録訳から抜粋)

ただし、その納豆の摂取量に驚きの事実が(Am J Clin Nutr. 2017;105)···・

納豆摂取量に応じて、対象者を1〜4の4群(4等分)に分け、
最も高摂取群(4群7269人:女性57.7%)とは、納豆を1日7.3g/日(群内の摂取量の中央値)
2番目摂取群(3群7270人:女性64.9%)とは、納豆を1日2.7g/日(群内の摂取量の中央値)
3番目摂取群(2群7270人:女性56.3%)とは、納豆を1日1.4g/日(群内の摂取量の中央値)
最も低摂取群(1群7270人:女性37.4%)とは、納豆を1日0g/日(群内の摂取量の中央値)

ただし、
最も高摂取群のアルコール摂取量=22.9±34.2mg
最も低摂取群のアルコール摂取量=35.4±43.4mg (<0.0001 P-trend)

<高山スタディの結論>:
心血管イベントの予防のためには、納豆は、食べないより、1日7.3gつまり・・1週間で51g程度を食べたほうがいい。(四角い納豆は1パック40〜50g)

<解説>
納豆を多く摂取している群は、納豆をほとんど摂取していない群よりも、有意にアルコール摂取量が少ないので・・納豆で心血管イベント死亡が少ないのではなく、アルコール摂取量が少ないので・・心血管イベント死亡が少ないとも考えられます。・・これには一般的に女性のアルコール摂取は男性よりかなり少ないですが、その女性の割合・実数が・・納豆を多く摂取する群に多いからでしょう。
また、女性が多い群は寿命も長くなります。

高山スタディの疫学調査では、動脈硬化(プラーク)に対する性差・アルコールの影響を過小評価してデザインされているかもしれません。
ですから・・実際には、週に0.5パック程度が適当なのかもしれません。

『以上・・私が調べた範囲では・・「1日1個以上・・さらに・・1日2個を継続して摂取した方が健康にいい」などと言える・・・信頼できる疫学調査は存在していません。』



2018年10月23日 記載
2022年8月8日 修正、追記
真島消化器クリニック

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