脳梗塞・心筋梗塞の完全予防法

頸動脈のプラーク悪化例。血管プラークは4年間でこんなに堆積する。

2008年6月時点で62歳の男性です。
右鎖骨下動脈にS-max=2.1mmのプラークの肥厚を認めますが、同年齢の男性の平均的なプラーク堆積です。頸動脈はmax-IMT=1.3mmで、血管よごれ年齢は50歳の男性に相当します。(参照1

この当時は食事内容を厳しく指導することはせず、他の疾患の管理に集中していました。食習慣点数も264点ですから際だって高い方でもありません。

ただし、酒を飲めないので甘党であり、揚げ物は大好きな方でした。(参照2

2012年6月時点(66歳)で他の疾患が安定したので、血管エコーを行ったところ、上の写真のような驚きの結果でした。4年間で右頸動脈のプラークのみが C-max: 1.3mmから、一挙にC-max=2.1mmへ肥厚していたのです。他の場所のプラークは不変でした。

今までのこのサイトの例でもお判りと思いますが、8カ所の血管観察部位でもプラークの溜まり方が異なります。例えば、右鎖骨下動脈だけにプラークが厚く堆積していたり、または頸動脈だけ、大腿動脈だけ、大動脈だけプラーク堆積が顕著である場合も珍しくありません。

いずれの場合も意味合いは全く同じです。「動脈がかなり汚れている部分がある」という事実こそが重要で、このことは「脳動脈・冠動脈のどこかは必ず汚れている!」ということを物語っているのです。

コレステロールが高くなくても、血管エコーは1〜2年に1回は受けましょう。

今回呈示した例は、たまたま頸動脈だけにプラーク堆積が集中した症例です。

8カ所の血管の汚れ具合は、脳の血管の汚れ具合の鏡ですから、脳の少なくとも1カ所は、全身の8カ所の血管の汚れ具合と同等、あるいはそれ以上であると覚悟する必要があります。

この方は、現在の食習慣を続ければあと2〜3年でC-max=2.5 (脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4)へ突入し、極めて危険な状態になります。(参照3

この方の2012年6月のコレステロールはLDL=149 TG=117 HDL=57です。以前もこのサイトで述べていますが、LDLを薬で下げても効果は期待できません。

この方の場合は、現在でも脳梗塞・心筋梗塞のリスクはありますから、EPA製剤(エパデールSなど)で血液をサラサラ状態にさせながら、食のアンケートから得られた情報を元に、幻冬舎から出版している「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」をお読みいただき、診察室で呈示した食の指導マニュアルに従っていただきます。

(プラークを減らすことに関して、体重、運動、タバコ、塩分、などは一切指導の対象ではありません:理由はこのサイトで既に述べています)

今後1〜2年以内には、この方のプラーク改善のご報告をこのサイトで行えるでしょう。(本人の承諾済み)

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