脳梗塞・心筋梗塞の完全予防法

タバコの喫煙で血管プラークは明らかに肥厚・悪化し、血管汚れ年齢も13年加算される。

今までは、症例数の関係で「タバコと血管プラーク肥厚との関係」が不明でした。
今回、プラーク肥厚に最も影響する「アルコール・油・脂肪」摂取の関与を除外しても、ある程度の症例が集まり、「タバコとプラーク肥厚との関係」を検討しました。

対象:明らかに血管プラークに関与する因子(性・年齢)を考慮し、肉や揚げ物好き・アルコール飲例を除外した、男性のみの50歳以上の88例で検討。

検討1.:喫煙とプラーク肥厚に関して

結果1:タバコ・喫煙群では血管プラークが明らかに肥厚していた。

タバコを吸うと、T-maxでプラークが1.36mmも肥厚します・・・これは・・寿命が約13年縮む計算です。(当サイト:T-maxの各世代の平均値より概算)

考察:有意差はT-maxのみですが、各血管のプラークも喫煙有りの群では、症例が増えれば有意差が出るものと考えられます。

タバコ・喫煙で・・プラークが溜まる=動脈硬化が進行・・の・・プロセスですが・・・

喫煙によって・・(タバコの抽出成分が血中へ)・・・タバコの抽出液はマクロファージの貪食能が濃度と時間依存性に低下(峰松 直人:日呼吸誌 3(2)2014)--->プラークをマクロファージが食べる速度が低下---->血管壁に降り積もるプラークの処理が間に合わない--->プラークが非喫煙者よりも多く溜まる=動脈硬化の進行--->血管病(動脈硬化疾患)になりやすい

参考までに「動脈硬化≒血管プラーク肥厚」による血管病と、その全体像の図解です(参照1)。

プラーク治療の観点から・・・喫煙--->プラーク改善が鈍化するでしょう (その他が完璧でも)

結論:喫煙・間接喫煙は・・・認知症・脳梗塞・心筋梗塞・・他の・・血管プラークが関与する全ての血管病の誘因の一つ・・・でもあり・・・既に病気の方にとっても悪影響です。

検討2.:喫煙と高血圧・糖尿病に関して

結果2:タバコ・喫煙群では高血圧に1.3倍・・2型糖尿病に3.4倍なりやすい。

考察:タバコ・喫煙・高脂肪食で糖尿病になりやすいことは既に知られています。

また、食事内容で肥満にさせ、自然発症した糖尿病マウスの膵臓のお話しですが・・
2型糖尿病の発症にマクロファージが強く関与していることが証明されています。
( Journal of Leukocyte Biology 2014年1月号:デンマーク Novo Nordisk 社)

マクロファージがなぜ膵臓に集まり、結果として膵臓のβ細胞減少に関与するのか不明ですが・・・過食により働き過ぎ・・疲弊して・・インスリンをあまり出さなくなったβ細胞はお払い箱なので・・破壊しに・・やってきたのでしょうか?

現代人の場合は・・・マクロファージの仕事が多すぎ!・・・ですね・・・

マウスの糖尿病の発症に関してですが・・・・決してマクロファージが悪いのではありません・・・マクロファージが出動せざるを得ない状況(炎症の状態)にさせた・・高脂肪食などの食べ物を与えた実験者が悪いのです。

結論:「糖尿病・糖尿病予備軍の人・健康と思っている人」・・タバコを止めるべきでしょう。

備考:当サイト掲載の初期の段階で、揚げ物・肉・甘いもの好き・アルコール多飲などで高得点になる食習慣点数と喫煙率に関して、食習慣の点数が上がるほどに喫煙率が上がるので、単に禁煙して・・食習慣を変更しないなら脳梗塞・心筋梗塞の予防にはならない(参照2)・・・と述べましたが・・・そのことは今でもその通りです。

今回の検討でも、喫煙とT-maxの数値のみで有意差が認められ、プラーク肥厚に対する喫煙のインパクトは、食習慣・飲酒に比べれば大きくありませんが・・プラーク治療の観点からは・・重要視されなければなりません。

今後の食習慣指導の項目に「禁煙」をリストアップ致します。

これらの結果を踏まえて・・・喫煙の動脈硬化への害を・・イラストで説明します・・以下の通りです。

今回の検討ですが、症例数が少ない・・と 思われるかもしれませんが・・
条件選別前の8カ所の血管エコーを行った基本症例数は7年間で3379例です。

T-maxを用いた今回の結果は・・・おそらく・・・3379例を20年間追跡して初めて得られる疫学調査結果と同様の事実を呈示していると思われます。

-------2014年10月14日記載-------

 

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