脳梗塞・心筋梗塞の完全予防法

大腸ガンの原因はプラークだった!・・それなら予防できる!

食の欧米化に伴い、欧米型ガンといわれる大腸ガン、前立腺ガン、乳ガン、膵ガンが増えています。今回は大腸ガンと血管プラークについてお話し致します。

全身の8カ所の血管プラークを観察していて、変なことに気付きました。レベル3〜4の人に大腸ガンの既往歴を持つ方が多かったのです。

同時に、全身の血管にプラークが少ない人はあまり大腸ガンになっていないことに気付きました。

表は、T-max(全身の血管の脂汚れの総合得点)の高い人と低い人の2グループに分けて、大腸ガンの治療歴を調べたものです。

T-maxが10以上ということは、“血管よごれ年齢"が男性なら80歳以上、女性なら85歳以上を、T-maxが8以下ということは、“血管よごれ年齢"が男性なら60歳以下、女性なら70歳以下という意味です(参考資料1)が、T-maxが10以上なら、脳梗塞・心筋梗塞がいつ発生しても不思議ではないよごれ具合です。

T-maxが10以上の場合の大腸ガン発生率は3.95%, 8以下の場合の発生率は0.63%・・・つまり・・

全身の血管の総合よごれ得点(T-max)が10mm以上なら、同じ年齢でもT-maxが8mm以下の人達に比べて、3.95÷0.63=6.3 倍も大腸ガンになりやすいといえます。

2005年初版で「病気にならない生き方」という本が100万部突破していますが、その中で “腸相"が美しい人は・・という記述が多く出てきます。要するに胃や腸がきれいなピンク色の人は病気になりにくい・・という内容なのです。

このことは、血管エコーでプラークを見ている立場からすると正しいと思います。腸がきれいなピンク色に見えるということは、血管の壁が薄くて汚れていないということなのです。

T-maxが高くなるということは、頸動脈に限らず全身の血管にかなりの量のプラークが堆積して“汚れている"ということがいえます。

T-maxが高い人は大腸ガンになりやすいし、大腸ガンになった人は脳梗塞・心筋梗塞にもなり易いともいえるのです。

プラークの原因は食習慣(食事・食物の種類や質)ですから、例えば T-maxが8以下の人達の食習慣は、大腸ガンが日本で少なかった頃の食習慣をされている人達といえます。

大腸ガンは増えていますが、全国民が平等に大腸ガンのリスクが上昇したのではなく、欧米風の食習慣になれた人達が抱える悩みともいえるのです。

前にも述べましたが、血管内の脂汚れなどで血管内腔が細くなり、組織の低酸素状態が生じると低酸素誘導因子(HIF)やHIF-1遺伝子が関与し、ガン発生や増殖・転移をおこさせる事が判っています。

大腸ガンの原因は・・動脈硬化・・その原因は・・プラーク・・その原因は欧米風の食習慣なのです。間違っても高血圧が原因とは思わないで下さい。

これらの結果を導き出すには、多額のお金・多くの労力・長い年月を費やして大規模な疫学調査をしてやっと判る結果なのですが、私の8ヶ所の血管エコーのプラークを分析すれば、疫学調査をすることなく、大腸ガンと欧米風の食習慣の関係を導き出すことが可能なのです。

幸い日本には、まだ昔の食習慣をしている人が沢山いらっしゃる御陰で、欧米風の食習慣の人達との違いが歴然と出るのです。

今やっと普及して来だした頸動脈エコーですが、受けないより受けた方がいいのですが、表に示すように頸動脈だけからは大腸ガンと頸動脈のプラーク(動脈硬化)との関係は判明致しません。

欧米風の食習慣と大腸ガンは関係が間違いなくありそうだ・・・とは多くの疫学調査からも判明していますが、頸動脈だけの研究ではそれを裏付けるデータは出にくいと思います。

私のデータでも、対象は同じ方々なのに、頸動脈エコー(プラーク)と大腸ガンとの関係は全く見出しえません(表)。

今まで述べてきたように(参考資料2)、頸動脈エコーで動脈硬化を判定するにはあまりにも危険すぎます。

このことが、冠動脈ステント治療の専門家などが頸動脈エコーの結果をあまり参考にしない理由かもしれません。

とにかく、大腸ガンに将来ならないための努力 = 脳梗塞・心筋梗塞にならないようにする努力・・・ですから・・・

口に入れる品物の種類と質を変えるだけで、脳梗塞・心筋梗塞以外の動脈硬化関連疾患(参考資料3)(参考資料4)や、欧米型のガンといわれている膵ガン・乳ガン・大腸ガン・前立腺ガンのリスクも減らせるわけです。

とにかく、高血圧や糖尿病や肥満や運動不足、コレステロールが高いとか低いとか・・血管の壁の硬さ年齢がOO歳とか、そんなことを気にしたり・・、安心したり・・している場合ではないのです。

身の危険はあなたのすぐ傍まで来ているかもしれません。
・・“敵は血管内にあり、敵の根源は本能食にあり"・・・

症状があろうが無かろうが、全身の8カ所の血管プラークの検査を受け・・プラークが溜まっていればプラークを減らす努力を今すぐに始めましょう。

「脳梗塞・心筋梗塞の完全予防法」目次へ戻る

Dr.真島康雄のバラの診察室

携帯版のご案内

お知らせ

リンクページ